全国的にも、最近では多くの有料老人ホームを見かけるようになりました。というのも、国が運営しており月々の費用を負担するといった形の老人ホーム(特養や老健といった老人ホーム)の待機者は43万人と言われています。その43万人の老人ホームに入居したいけれど、入居出来ない高齢者を獲得するために、全国の企業が有料老人ホーム経営に乗り出したという背景があります。有料老人ホームにも様々な形態があります。形態の違いについて説明させていただきます。


まず、介護付き有料老人ホームです。介護付きは24時間介護士や看護士の配置が義務付けられている施設です。24時間、職員が配置されている為、胃ろうや毎食毎のインスリンの投与が必要といった、医療行為の必要な高齢者の方も、また重度の認知症の方も受け入れ可能となっています。次に住宅型有料老人ホームです。最近では、全国的に最も多く建設されている施設です。住宅型とは、高齢者専用のマンションのような施設です。住宅型には、ヘルパーステーションやデイサービス、ナースステーションといった施設と併設していることが多く、介護保険を使用する事で、介護サービスや医療行為を受ける事ができます。そのため、住宅型でも医療行為の必要な方、重度の認知症の方どちらも入居可能となっています。三番目に、グループホームです。グループホームとは、少人数(1ユニット最大9人まで入居可能。


1ユニットから最大3ユニットまで)の施設です。グループホームには、なるべく自宅に近い環境で認知症の方同士で生活する事により、認知症の進行を緩やかにしよう、という目的があります。そのため、認知症の診断を受けた方のみ入居可能です。また、看護士の配置が法律によって義務付けられていないため、医療行為の必要な高齢者は入居出来ないといったケースがあります。しかし、常時介護士が3名配置されているので、手厚い介護を受けれる事ができます。四番目に小規模多機能と呼ばれる施設です。小規模多機能とは、介護を必要とする高齢者に対し、色々なサービスを提供する施設と考えて下さい。提供される介護サービスとは、施設に短期の宿泊をする事、自宅で介護サービスを受ける、デイサービスのような日中の間だけ通う、といったサービスです。必要に応じて受けたい介護サービスを変える事が出来るのが、小規模多機能の強みです。以上が、全国的に建設されている有料老人ホームの概要です。生活環境の違いや、入居を考えられている高齢者の方の意向など考慮に入れ、参考にされてみて下さい。